リメディアル教育が必要な学生が多数在籍する大学が増えている。そのため,日本リメディアル教育学会は,組織的な研究と具体的な対応策を共有し,具体的な成功事例の研究,啓蒙活動報告や社会への提言などを行う。

会長挨拶

会長挨拶

第4期会長 谷川 裕稔

会長写真
この度,日本リメディアル教育学会(以下,JADE)の第4期会長を拝命いたしました。日頃のJADEの活動の中に歴代の会長や諸先輩方の偉業が潜み,これに触れるにつけ会長職の重さを痛感いたす次第です。これまでの会長の業績を鑑として,職務を果たすべく努力する所存です。

さて,JADEは2005年に設立されました。本学会の活動目的は,高等教育場面(大学,短期大学,高等専門学校,専修学校専門課程,大学院含む)における学習(修)支援のあり方について研究することにあります。設立以来,学習支援分野研究のフロントランナー的な役割を果たしてまいりました。

研究内容は,教育方法(教授法),組織論,評価方法などです。対象は,高等教育機関に学ぶ学生すべてですが,高大接続と出口保証を意識し,入学前の高校生,卒業生も視野に入れています。現在,7支部会,8専門部会があり,全国大会以外に各部会での研究活動(支部大会・研究会)が活発になされています。

学会の更なる発展に向けて,JADEは,以下の事項の実現を目指しています。

  • (1)「支部・専門部会促進委員会」「専門研究委員会」の設置
  • (2)「リメディアル教育」概念の確立
  • (3)海外の学会との連携・提携

(1)は,前会長からの申し送り事項です。「支部・専門部会促進委員会」は,①支部大会,専門部会開催に係る運営管理,②支部大会,専門部会企画の日程調整,「専門研究委員会」は,①研究助成の実施,②論文賞の選定,③課題研究大会の企画運営他,などを活動内容としています(これらの委員会はすでに発足し,成果あげています)。

(2)は,「リメディアル教育」概念定義の会員間の共有です。と申しますのも,中教審答申(2008)以降,「リメディアル教育」は,大学の正課外活動として位置づけられ,単位不認定科目として高等教育場面でひとり歩きするようになりました。しかしJADE会員の発表をながめてみると,同概念を正課内活動ととらえた内容が大半を占めています。それらを踏まえたJADE独自の定義づけの具現を目指します。

(3)ですが,海外の学習支援系学会,特にはアメリカの高等教育機関の学習支援系団体との連携・提携をこれまで以上にはかってまいります。具体的には,①大会の共同開催,②共同研究,③情報交換,などをイメージしています。幸いにもJADEは,2大学習支援系学会のひとつであるNADE(National Association for Developmental Education)のハワイ支部会(PacADE)との国際大会(international joint conference:2008)開催の実績があります。現在は,もうひとつの学会であるCRLA(College Reading and Learning Association)との連携・提携を模索しています。NADE同様,ハワイでの国際大会実施(2020)を目指しています。海外の学会との連携・提携は,JADE会員にとって刺激になるものと信じています。

最後に,理事会,支部・専門部会・諸委員会の委員および会員の皆様の献身的な活動に感謝いたしますとともに,今後も建設的なご意見,ご提言を賜りたく,皆様のご協力方よろしくお願い申し上げます。

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