国際的保証制度 ITTPC認定プログラムによる学生チューターの育成と学習支援
~名桜大学言語学習センター・数理学習センターの活動見学と研究交流~

第1回JADEテーマ研究会報告

 「学生チューターの育成と学習支援」をテーマとする第1回JADEテーマ研究会は, 2011年11月10,11日の両日,名桜大学において同大学との共催として開催されました。プログラムは,JADE側から4つの講演と2つの一般発表,名桜大学側から3つの講演と2つの学習センター活動見学機会の提供及びこれらに関する質疑応答と,大変充実したものでありました。特筆すべきは,名桜大学学習支援組織の学生の皆さんが,見学会,講演,質疑応答などあらゆる重要場面で研究会に参加してくれたことで,同大学の学生参加の諸活動の水準の高さを裏付けるものでした。協力頂いた学生の皆さん,裏方として御協力頂いた学生の皆さん,ならびに教職員の方々に心より御礼申し上げます。
 また,9月中旬の開催決定から日程上の余裕が無かったにもかかわらず,学会側の参加申込18名(内1名欠席の為参加は17名)と少なくない参加を得られたことは,このテーマに関する関心の高さと,JADEの実践的研究活動の活発さを示すものでした。
 深く印象に残ったのは,名桜大学木村先生の御講演ならびに学生4団体代表の発言で明らかになった,同大学の学生による学習支援の特徴です。以下の3点にまとめてみました。
 第1に,学習支援活動に参加する学生は,大学と自分に誇りを持ち,また,誇りを持てるような大学と自分であるために活動を行っていること。
 第2に,温かな人間関係を形成することを指導者達は常に心がけておられ,それが学生達にも深く浸透し,活動の最大の特徴となっていること。
 第3に,ITTPC保証書や数学検定の特定水準の合格など,合理的な基準を守って長期にわたる活動を続けていること。
 名桜大学の学生と教職員の皆さんが今後益々素晴らしい学習支援活動を繰り広げられ,そのことも一つの力として,同大学が一層の発展を遂げられますよう心よりお祈り申しあげ,報告といたします。

PDF 予稿集

文責:水町 龍一

 なお,本研究会は学習支援部会の活動として,理事研修会を兼ねて行われました。
水町は最初にこの企画を提案し,名桜大学との折衝を担当し,実務的な準備も進めたものとして報告させて頂きました。
機会を与えて頂いた学習部会長小川先生,穂屋下会長に深く感謝いたします。